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アフタヌーン・ティー

Posted by ルア on 21.2017 ポルトガル情報   0 comments   0 trackback


午後5時にもなれば、街中のカフェは、帰宅までの小一時間を友人との「おしゃべり」タイムにあてる若いOLをはじめ、職場を一時逃亡のビジネスマン達で賑わいはじめる。
共稼ぎが一般的なポルトガルでは、平日は家庭で朝食を取ることが少ないことから、出社前のサラリーマンは職場近くや、家の近くのカフェで朝食を取るのが慣わしとなり、朝食時にはカフェがラッシュタイムとなるが、それに次ぐ賑わいようである。朝食時はそそくさと食事をとり職場へと向かうのに反し、午後のカフェは長居する客が多いせいか、人気のカフェでは、テーブル確保が困難なこともしばしばである。
勤務時間は午前9時から午後5時半~6時までの会社が多く、残業をする人が少ないことから、会社が退け時には、カフェが込んでくる。
女性はコヒーかティーにケーキ類をオーダーすることが多く、男性は夏の時期ならコロッケなどのお摘みを肴に生ビール。冬の時期ならコーヒーにケーキという注文パターンが主になっている。
この「おやつタイム」は、保育園に子供が通うころから習慣づけられるものだから、大人になってもきちんと習慣を守りつづけるようになっている。最近では、「おやつタイム」にティーを注文する人の数はすっかり少なくなってしまったが、ポルトガルのこの「おやつタイム」が英国のアフタヌーン・ティーの元祖のようで、17世紀にブラガンサ王朝のカタリーナ王女が英国のカルロス(チャールズ)2世のもとへ、ティーを飲む習慣と共に嫁いだのが始まりである。
15世紀から16世紀にかけ、海洋国家のポルトガルは世界に君臨し、西洋人として最初に多くの未知の地を開拓していった。バルトロメオ・ディアスの喜望峰到達を期に、大西洋とインド洋がアフリカ大陸にさえぎられていた今までの世界地図が書き換えられ、バスコダ・ガマのインド航路発見へとつながっていく。
ポルトガルはインドのゴアを植民地とし、布教活動や貿易に従事するようになる。東洋から胡椒をはじめとした香辛料や金・銀などの財宝のほか、お茶も航海者によってヨーロッパに持ち込まれるようになり、貴族の間でティータイムを楽しむ食生活が育っていった。
ポルトガルから英国へ、その後ヨーロッパ諸国へお茶を飲む習慣が広がっていったといっても過言ではないように思う。
東洋からポルトガル経由でヨーロッパ諸国に広まったことが、理解できる事実として、ポルトガルでは、「ティー」とは呼ばず「シャ」と呼んでいる。東洋の茶がポルトガル語風発音のもとに「シャ」となったものだが、横文字で書くとCHA。正しく茶そのものである。英国に伝わる過程で、TEAになった理由は、日本に伝えられたカステラや天ぷらを現地ではそう呼ばないように、伝わるどこかで間違って理解された為であろうか、、、、、

アソーレス諸島サンミゲル島の茶畑
eaco2-plantacao-de-cha (1)

英国に運搬する貨物の照会用スペルがTEAになっていた為、CHAを間違ってTEAと呼ぶようになったのであろうか。想像は膨らんでいくばかりである。ヨーロッパでは英国をはじめ、フランスやイタリア、スペインでもTEAがもとで現地化した単語を茶の意味で使っているため、どうしても、ティーの元祖は英国と考えてしまうのも無理がないのかもしれない。
大西洋にあるアソーレス諸島のサンミゲル島に、ヨーロッパで唯一の茶畑があるのも大航海時代の遺産のように思え、いかにもポルトガルらしい。
ポルトガルで「シャ」をオーダーすると、アバウトな罵声のレストランでは、適当にハーブティーが出てくることもある。現在は、以前ほど「シャ」を飲む習慣がないことから、ティーなら何でもOKと言うところだろう。少し真面目なサービスを心がけているところでは、イングリッシュ・ティー若しくはブラック・ティーと尋ねてくれば、元来のティーのことで、ハーブティーの場合は、それぞれ名をあげて説明してくれる。
ブラック・ティーと呼ぶ習慣があるぐらいだから、ティーにミルクを入れることはまずなく、ティーポットのほかに、熱い湯が入ったポットも沿えて持ってくることがある。薄めのティーを好むようで、ティーポットの中のティーが濃くなってしまうと、白湯を足して好みの濃さにするようだ。濃いデミタスコーヒーを好むことからは想像もつかない。
ヨーロッパで元祖のはずのティーを飲む習慣が最近では薄れ、元来のティータイムの時間にもティー以外の飲み物を飲むようになってきたせいであろうか、美味しいティーに出会う機会が少なくなってきているようにも思う。

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プロフィール

ルア

Author:ルア
プロフィール 千本佳男
ちもと よしお
(写真は息子です)

ポルトガル在住30年以上
職業   取材・コーディネイター
星座   魚座 
血液型  B型
住む理由 気候がよく、ワインも食べ物も美味しいポルトガルの虜
趣味  昔はウインドサーフ、現在はもっぱらネットサーフ
好きな物 ポルトガルではワイン、日本では餡このお餅
得意な事 サッカー取材
日本の家 神戸にあります
ポルトガルの家 リスボン郊外25キロの住宅街
事務所  海と世界遺産シントラの山が見える丘の上

やろうと思う事 ポルトガルの写真を沢山撮って紹介したい

*****チモト実績*****

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