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ポルトガルの自然と人 Ⅲ

Posted by ルア on 31.2016 Amigo山岡   0 comments   0 trackback
 俳句集 二冊

ポルトガル人によるポ語の俳句
 今回のポ国訪問で、ポルトガル語で俳句に親しみ、創作活動もしている人がいる事を知り、メールて連絡を取った。David Rodrigues 氏で、大学教授。早速来た回答には、まずポ国の俳句について興味を持ってくれたことへの深い感謝の言葉があった。そこで、こちらの興味のある点について問い合わせた。質問は         
① 季語について②5-7-5について③ポ語の歳時記は。                  
回答に寄れば、伝統的な季語は踏襲していない。5-7-5については、やはり踏襲していない。ポ語の歳時記もない。したがって現代俳句である。そして、何よりもまず先に自分が発行した句集を読んで頂きたい、それによってポ国の俳句がどんなものか理解できるはずである、と。      その週に二冊の俳句集が送られてきた。題は日本語でも「海に向いて」。十人の俳人の作品を一人十二句づつ、合わせて百二十句を掲載、海をテーマにした句集。ポ国の歴史と文化は、海と切っても切れない縁。いかにも相応しい題。ついでだが、ホ゜語の出版になる日葡辞書を白人世界で最初に発行したのもポ国人。別の一冊は「O Livro das semanas 」(年間52週の意)。発行の経緯は、2010年に日葡友好通商条約150周年を記念したもの、と記されている。著者の了解を得たので、内容の一部を紹介したい。  
                  
②ポルトガル語の俳人

③著者の贈呈とサイン

??????? ?? ィデ氏の作品

写真①二冊の俳句集。写真②著者David Rodrigues 氏の写真と俳文。 写真③著者の贈呈とサイン。写真④句集の内部は一頁一句掲載で、短冊の意があるようだ。また基本的に三行詩の形態。                    元来ポ国にはQuadra( 四行詩)が存在するので、Poesia-Haikuのジャンルを区別し、打ち立てる意味で選択したものであろう。
ポルトガル人の俳句の感覚                 
句集を読ませて頂き、率直な感想をメールで送った。   「伝統的俳句では、人間が自然を観察しそこから俳句を導き出す。が、ポルトガル人の俳句では、人間が自然の中に溶け込み、そこから人間を観察し直しているように見える」と。それに対するDavid 氏の感想は「大変面白い観察です。ポルトガル人がそのような感性を持って俳句を詠むのは、もしかしたら私達は歴史的にも社会的にも、個人主義の強い生活をして来た延長線にいるからかも知れません。私たちが俳句に魅了されたのは、人生での瞬間的な出会いを、その場で一気に表現できること。季語や5-7-5を踏襲できないが、Haimi( 俳味)を含ませることで現代俳句として進んでいるのです。私は小林一茶の句が好きです。彼の作品には、一種の物語性があるから」。         そう言うわれて思い出す句は「やせがへる負けるな一茶これにあり」。一般に蛙が相撲をとっているとか喧嘩しているかのように考えられ勝ちだか゛、実は一匹の雌を奪い合う十数匹の雄の群がる姿。子孫を残すための種付け戦争。が、一茶は相次いで妻を二人も亡くし、三人目とは離婚。子供も次々と死亡した悲惨な人生。子孫に対する思い入れがあるかの句。   

筆者はこの句集をブラジルに持ち帰った。お礼の意味で十人の俳人の句を、一人一句づつしおりに作成してお返しすることにした。アーチストの友人のご夫婦に依頼し作成して頂いた。
作者と作品の紹介 
ポ語の俳句は原文のまま、しおりにしたものを写真で紹介する。また、どんな人達が俳句に親しんでいるのか、簡単な経歴をも。

者と一句

写真⑤a- Leonilda Alfarrobinha. 西洋詩から始まったが、空手道に入門したことがきっかけで日本文化に触れ、俳句にたどり着いた。2007年に発行した句集には、日本人の画家が描いた絵と共にWorld Haiku の2009年版, 2010年版に掲載された。     b-Luiz Domingos. 数学教師、翻訳家、訳書多数発行。    c-Liberto Cruz. 1935年、シントラ生まれ。詩人、エッセイスト、文芸評論家、伝記作家、翻訳家。リスボン大学文学部卒。フランスのRennes大に在席した。在パリのポ国大使館文化班顧問を務めた。リスボン・オリエント財団団長( 1988-2000)。ポルトガル文芸評論家協会会長。エッセイ部門でリスボア市賞受賞。

写真⑥作者一句 Centeno

写真⑥a-Yvette Centeno. 1940年、リスボア生まれ。Nova Lisboa大学でドイツ文学部専修。女教授。シェクスピア、ブレヒトなどの翻訳多数。1961以来詩集、小説、フィクション、劇脚本など多数発行。                        b-Diniz Lapa. Jack Kerouacを通じて,いわゆる「Beat-Haiku」の俳句を学んだ。伝統俳句も学んだが、日本語での実作はない。Ramón Gómez de La Serna が唱えた「詩的な電報」をモットーにし、現代俳句を。                    c-Lécio Ferreira. 1983年ポルト市生まれ。仏教禅に帰依し、俳句にめぐり会う。劇作家、社会学研究者。

一句

写真⑦a-David Rodrigues. 本合同句集の編集、発行者。大学教授、詩人、音楽家。日本―ポルトガル友好協会メンバー。「雨を待つ」の俳号を持つ。World Haiku Association (Japan)メンバー。大人、子供向け俳句に関する著書を多数発行、海外誌に作品、寄稿など発表―日本、北米、ルーマニア、リトアニア、エストニア、など。俳句の講演も行う。 b-Lucília Saraiva. 1966年、グァルダ生まれ。フランスで学んだ。現在リスボア居住、俳句を介し日本文学愛好者となる。 c-Casimiro de Brito. 1938年生まれ。作家。世界俳句協会(東京)の顧問。国連平和大使に指名された(ジュネーブ)。東京でPEN賞受賞。1958以来数々の小説を発表、内外での受賞作が十数冊を超す。現在も創作活動中。                 

写真⑧しおり。花はすべて自然の花を乾燥させた押し花。アーチストはTieko Furuya. 

写真⑧自然

ポルトガルを愛した壇一雄の俳句                       
漂泊の作家、詩人の壇一雄ほどポルトガルをこよなく愛した日本人は居ないだろう。1970年代の始めに、わずか一年四ヶ月ほどしか居住しなかったが、漁村の住民全てから愛された人でもある。ずっと後年、日本人がこの鄙びた猟師町を訪ね、壇一雄について訪ねたところ、年配の女性は涙を浮かべながら話したと聞く。宿の主だった女将さんなのか、二人居たと言うお手伝いさんなのか。                      詩人壇は、サンタ・クルースの漁村の海岸を散歩するのを日課としたが、いつしか野良犬まで詩人を慕ってついて歩くようになり、アミーゴに。村の少年が小鳥を捕まえて壇詩人にあげると、喜んだ詩人は鳥かごを少年に与え、漁師は、近海で獲れる魚を詩人に運ぶのを何よりの誇りにしていたと言う。漁村には高い崖と丘があり、夕方になると毎日駆け上がってゆき、飽きることなく夕陽を眺めていたという。ポルトガル人並みか、それ以上に夕陽と海を愛した日本人。その夕陽を詠んだ壇一雄の一句。                              
・落日を拾ひにゆかむ海の果・                  
ポルトガル語に訳詩されたものは
Belo sol poente Ah! Pudesse eu ir buscar-te Lá, ao fim do Mar !                     
この名訳が示すように、また先に挙げた「海に向いて」のように、元来の伝統俳句とポ語の俳句では、ニュアンスもイメージも別な詩の世界になる。西洋語による俳句は、西洋人が自国の文法と感情表現に適した様式に改造した西洋起源の「三行詩Haiku」、と解釈した方が妥当である気がする。                           
ポ国の夕陽にめぐり遭えた時には、この暗誦しやすい句を思い出せば、また特別に感慨が湧いてくるかも。        
「わしのワインだ」                  
ポルトガル産ワインのひとつに「Dão」と言うブランドがある。発音を聞いただけでは「ダン、すなわち壇」と聞こえる。この偶然を詩人は相好を崩して喜び、「わしのワインだ」と言っては愛飲したと言う。結果としてこのワインは日本人に知れ渡るブランドになった。                            
壇一雄の俳句

写真⑨壇一雄の句を皿敷にアート化して作成されたもの。数年ぶりに再会したポルトガル人の友人がお土産にくれた心尽くし。短期間に手に入ったということは、市販されているものなのか。それにしても偶然の僥倖に感謝し、このアート化した俳句を朝夕眺めながらカフェを呑んでいる。                  
写真⑩壇一雄の句碑。

ゆかむ海の果

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プロフィール

ルア

Author:ルア
プロフィール 千本佳男
ちもと よしお
(写真は息子です)

ポルトガル在住30年以上
職業   取材・コーディネイター
星座   魚座 
血液型  B型
住む理由 気候がよく、ワインも食べ物も美味しいポルトガルの虜
趣味  昔はウインドサーフ、現在はもっぱらネットサーフ
好きな物 ポルトガルではワイン、日本では餡このお餅
得意な事 サッカー取材
日本の家 神戸にあります
ポルトガルの家 リスボン郊外25キロの住宅街
事務所  海と世界遺産シントラの山が見える丘の上

やろうと思う事 ポルトガルの写真を沢山撮って紹介したい

*****チモト実績*****

依頼源 ポルトガル
ICEP(ポルトガル貿易・観光振興庁)
IPPAR(ポルトガル歴史建造物保存院)
ポルトガル政府観光局
裁判所関連書類翻訳
メディア翻訳・ナレーション・通訳等

依頼源 日本
各官庁、地方自治体の業務請負
ポルトガル博覧会日本館チーフ・コーディネイト
大手商社業務委託
商品調査
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