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通センボ

遠くでトラムのクラクション(鈴のような音)が幾度か鳴り響いた。
気にせずにいたが、クラクションの度合いが増している。
遠くでよく見えなかったが、近づいてみると中途半端な駐車でトラムが立ち往生している。
幾ら鳴らしても、持ち主は現れない。
「通せんぼ」だ。

(写真の車はスペインナンバー)
不法駐車やいい加減な駐車でトラムが立ち往生する事はしばしば、これもポルトガルらしい。
昔、トラムを利用して通勤していた頃があったが、突然前を行く車が止まった。
ドアを閉め、おば様が降りて来る。
乗客は全員目の前で起こった現実が理解できず無言のまま...
車から降りたおば様は通りの向かえにあるパン屋に入って行った。
ようやく、現状を理解した客からはブーイングが、
「フィリャ・ダ・プータ!」(直訳は売女の娘)相手を罵る時に発する。
信じられない。運行中のトラムの前に車を停めて、パンを買いに行くなんて!
多くの乗客は下車し始めたが、おば様に直接罵声を浴びせに行く人はなし。
これがポルトガルか!?
善くも悪きも、ノンビリしていますこの国は!
でも、自分よがれでは国も発展しませんよ!

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